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過去を振り返って、あの困難が自分を強くしてくれたからよい経験だったと思えるのは困難が去った後だから。それでも、人並みに大小種類も様々な困難というようなものを経験してきたおかげか、少しずつ困難に出会ったときに、「はて、困ったもんだな。さあ、どう対処するかな」と思えるくらいにはなりました。もちろんその後は、聖人のように冷静に美しく対処するなんてもってのほか、ギャーギャー言いながら混乱しつつ何とか困難に立ち向かうってところが現実です。それでもこの「困ったこと」から逃げずに行こうと思えるのは、人生平坦だとして、なーんにも困難やトラブルや予想外がなかったとしたら、きっと暇すぎて退屈かもしれないと思うからです。例えば心が折れそうな悲しみや心のはち切れそうな別れなんてものも生きているからこそ感じることができるし、困難に立ち向い乗り越えた時の喜びや、別れがあるからこそ出会いを大切にしたいという感情を知ることができるということです、ありきたりなことではありますが。困難をラッキーと思えるまでは強くなれていませんが、困難と出会ったときにその困難をじっくりと味わいながら対処できるくらいにはなりたいです。