強さは誰の

 

 

5/21 

どーんと構えることができることがどれほど強さの証明になるのかということは疑う余地がありません。動じないということに含まれるその意味は、基礎基本が素晴らしいからということになるのかもしれません。また、経験や積み重ねた実体験は、それがない人達の何より素晴らしく、盗られることのないもので、動じない人としての私たちの基礎基本を組み立てて輝かせてくれるものです。そんなことから考えてみれば、年齢を重ねるにつれて積みあがるもの以上のスピードで経験と積み重ねを自分の中に蓄積させてどーんと構えるための基礎基本をしっかりとさせていければ、ほかの人たちよりもほんの少しだけ強さを持った人になれるかもしれないのです。そして、その結果はほかの人より優れているということが素晴らしいという結果ではなくて、強さがあれば自分にもそしてほかの人をも守り支え、そして、ともに楽しむことができる。そんなことがほかの人より少し秀でた強さを持つということだと思うのです。自分のための経験と積み重ねは、自分自身に蓄積し、誰かのためになる、それは信じていてよい事実。